砂漠の徒然草のブログ

ネバダで単身赴任、心の泉を求めて彷徨うワタシ。

そこに愛はあるのか!

アメリカから日本を想う。

アメリカに帰って仕事を始めたが、日本での2週間を色々と振り返ってほのぼの楽しんでいる。


日本は優しい国だなとつくづく思う。
優しく、礼儀正しい。
特に田舎に居るとそう感じる。
奥さんの実家の茨城に暫くいたが、毎日近所のスーパーに夕方2人で自転車をおして買い物に行っていた。
タイヤの空気が弱いので近くの自動車修理屋で「スミマセ〜ン 空気入れさせて頂けますか?」と奥様が言うと、ちょうど休憩時間だったのかお茶を飲んでいた2人の男性が、ニコニコしながら両方のタイヤともチェックしてくれた。
「おいくらですか?」と聞くと「いいっぺ、いいっぺ」と手を振りながら笑っていた。


今日、ラスベガスのガス ステーションで車のタイヤの空気を入れたが、此処では大概マシーンで$1.50だ。
そして多くのマシーンが壊れている。しかもお金が返って来ない。
なんでも機械化するのは問題だ。
あの茨城のニコニコおじさん達が懐かしくなった。


郵便局の職員もアメリカはクソ面白く無い表情で事務的に仕事している。
怒られそうで下手に質問も出来ない感じだ。
今回茨城の田舎の郵便局で荷物を送ったが、オジサンより年配と思われる方が初対面でも親切丁寧に荷物の送り方を笑顔で教えてくれた。


日本はつくづくホスピタリティ(おもてなし)の国だと思う。
ここラスベガスも観光の町なのでホスピタリティと言う言葉は良く耳にするが、あくまでビジネス上の接客言葉だ。


日本のタクシー運転手のオジサン達も実に気の良い人達が多かった。
美味しいラーメン屋など町の情報を色々教えてくれた。


いつかのニュース記事でソフトバンクの孫会長が日本にウーバー(Uber)のようなライドシェアーを国が許可しない事に「こんなバカな国があるか」と怒っていると書いてあった。
(孫会長はウーバーの筆頭株主)
日本では白タク行為で違法になってしまうのだ。


オジサンは日本でウーバーが本当に必要だろうかと思っている。
日本の様に電車やバスの公共交通機関が発達している国で、本当にウーバーが要るのだろうか?


アメリカは車社会で車が無ければ何処にも行けないし、鉄道は笑っちゃうほど後進国だ。更にタクシーは高すぎる。
前にロスアンゼルス空港から自宅にタクシーで行ったら$100(約1万円)だった。
ウーバーだと半額の$45(4500円)だ。
半分も違うと、さすがにもうタクシーを使う気にならずウーバーを使っている。


そこで同じ距離を日本のタクシー料金で計算してみたが、ほとんどウーバーと金額は同じかもっと安いかもしれない。
日本でタクシー以下のプライスでウーバー システムをやっても儲けが出ないかもしれない。
アメリカと違い日本はタクシー会社に電話すれば直ぐ来てくれるので、便利さもさほど変わらない。
ウーバーを仕事でやっている友人がいるが、本業を持っていて空いた時間とか休みの時間を使ってウーバをしている。
将来を考えたらウーバーだけで生活するのは、環境圏がかなり適応したエリアでないと難しいかと思う。
ほとんどがテンポラリー ジョブか、アルバイトか定年後の小遣い稼ぎだ。
事故った時の保険と保証なども大丈夫なのかと思う。


オジサンは日本にライドシアーが無いからダメだとは思わない。
アメリカは鉄道、電車はどうしようもないぐらい遅れているが、だからダメと言うわけで無い。


ロスからサンフランシスコまでの高速鉄道計画は遅々として進まず、ロスからラスベガス間も何度か話題に上るが頓挫する。
日本からすれば「高速鉄道くらい作れよ!」「遅れてる~鉄道後進国か!」と思うのだが、格安航空会社を使えばロスとラスベガスの往復で$99で行ける。
莫大な資金を投入して高速鉄道、電車網を整えるより遠くは飛行機、近場はウーバーで十分だ。
交通事情は国によって違うのだから比較する必要はない。


むかし日本のタクシーで嫌な思いをした事もあるが、帰郷した時に使うタクシーのオジサン達はみんな気さくで良い人達だった。


ウーバーの筆頭株主であるソフトバンクの孫会長には悪いが、今あるタクシー会社がウーバの様にスマホにタクシーアプリを入れて使えるようになり、料金も電子マネー決算でするようにした方が良いではなかろうか。


いずれにせよ、もう少しすればAIの自動無人タクシーなどが出て来るだろうから、今は日本の優しいタクシーオジサン達の職を脅かすような事はいけないな。


それより日本の携帯電話の料金が高すぎる事の方が問題だと思う。その辺のところを孫会長の御尽力で改革して頂きたいと思うのであった。

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